あこままの中学受験奮闘記

長男、次男、それぞれが東の御三家、千葉の御三家に入学、今や、それぞれが新社会人、大学2年生に。小学校入学から決めていた中学受験へ向けての親子二人三脚の奮闘記

息子二人の中学受験総括

こうして、2009年と、2012年、二度の、二人の息子たちの「中学受験」が終わった。
「感想」、「思い」は、本当にいろいろあるが、「中学受験」を選択したことに、「後悔」は、一切ない。2019年、大学を卒業し、春に新社会人になった長男は、自分の中高、大学時代を振り返り、
「あの時、麻布に入学できたから、今のおれがある。きっと、「人生で一番勉強した」んだろうけど、あの時、頑張って良かったと思える。あの勉強で、実際にいろんなことが学べたし、覚えたから。
麻布の6年間は最高に素敵なイケてた6年間。あのはちゃめちゃな学校じゃなきゃわからない経験が良くも悪くもできたし、中高のイケてる仲間が俺の一生の仲間だから」と話した。これを聞いて、ほっとした。

次男は、市学から、2018年現役で東京理科大・理学部へ。高3までソフトテニスをやり切った。

市川は、麻布とは「真逆」の学校。6年間一度も面談のない麻布に対し、毎年、担任、希望すれば本人との二者または、三者面談がある。
麻布が、全てにおいて「放任」「自由」なのに対し、市川は、全てにおいて「至れり尽くせり」、「面倒見良し」。
麻布の放任に慣れ、自分の性格もプラスして考えると、市川の面倒見は、「過保護」にも思えた。中高生に、「勉強も親の理解、協力は必要」と説き、「学校での生活を把握するよう」言われた。
最初は、「???」の連続だった。
部活のお母さま方とは仲良くできたが、そもそも親が「過保護」だったような気がする。「母親」たちの「種類」が違う気がする。(どちらが、どうというわけではなく)
麻布は「親」もそもそも「放任」、「なんでもござれ」的。「この子たち、なんとかするから」と絶対的に子供を信じている。市学は、「不安」のかたまり。(勉強も生活面も)


特に市川の親たちは、「勉強」にとても熱心で、「大学受験」の心配を中学からしている。だから、「学校側」の「面倒見」を心地よく受け止めている。
真逆の学校にそれぞれを通わせ感じたことは、「結局は、自分」である。
いくら親が学校が、気持ちを入れ込んでも、世話を焼いても本人がやる気にならなければ一向に「やらない」のである。子供たちもそれこそ馬鹿ではないので、「やらねばいけないこと」「始めなきゃいけない時期」はわかっている。「うるさく」言うほうが、絶対に逆効果なのだ。

「自由気まま」、「面倒見という言葉の陰にある「過保護」」、どちらを選ぶかは子供の性格で向き不向きがあるように思う。
それは、親が選ぶしかないかもしれない。
私は、どちらの学校にも深く「感謝」している。
そして、なにより、息子たちの一生の友ができたことに「感謝」している。
ふたりとも、ぴったりの学校に通ったとおもっている。長男は麻布で成長、次男は市学で成長したとおもっている。


たかだか12歳の小学生が、「勝ち」「負け」を争ってしまう「中学受験」。
でも、そこには、必ず、「努力」と「前向きな精神力」が存在する。目標に向かって頑張ると、涙が出るほど嬉しい、悔しい結果が出る、失敗した時の涙で強くなれる。悔しさをばねに変えて再度挑戦できる。
今後の長い人生で必ず向き合う苦労に立ち向かえる・・・

無駄なことはなにもない・・・、全てが有意義・・・とおもっている。
親、特に「母親」は、中学受験においては、サポートを惜しまない、まだまだ、「子供」だから・・・。母親には、「覚悟」が必要。
共に頑張れないなら「中学受験」はさせてはいけない・・・。
中学受験には、「進学塾」に通うことは必至。「学校」の勉強だけで受かる私立中学なんて、もはやないだろう。それには、正直、かなりの「費用」がかかることも事実。いろいろな講座が次から次へ勧められてくる。
通常の授業のほか、夏期、冬期、春期講習が必修になってくる。年間数十万円かかることは必至。私立の学費も年間100万程必要だ。正直、経済力がないとやっていけない。
全て覚悟の上、「中学受験」をしないと、続かなくなる。
私立は親同士のお付き合いも「派手」にあると考えたほうが良い。全てを考えて、受験を、学校を選択すべき。