あこままの中学受験奮闘記

長男、次男、それぞれが東の御三家、千葉の御三家に入学、今や、それぞれが新社会人、大学2年生に。小学校入学から決めていた中学受験へ向けての親子二人三脚の奮闘記

中学受験その後

わが家の二人は結局、長男は麻布から慶應大へ現役で。次男は現役で、東京理科大学へと進学しました。二人共、大学受験勉強を本気で本格的に開始したのは、高校3年からでした。
結局、二人共、予備校にも通いました。長男は、高2の時に受けた河合塾の模試の結果が散々で、偏差値は驚くなかれ、50をきるほどでした。あれほどの偏差値で中学受験した子が・・・と、親の私も驚いてしまう結果でした。

が、本人が「本気」になると、なんとかなるもので・・・、結局は、約半年少しで、自力で、偏差値を約20以上上げ、現役合格を果たしました。
麻布の子は、多くの子が、高校から月1回で始まる「実力テスト」(通称「じつりき」)で出される現在の偏差値を見て親子で「愕然」とし、それでも、「大丈夫、なんとかするから・・・」という子供の言葉を親がどこかで「大丈夫、きっと・・・」と信じ、結果高校3年の春頃から真剣になり始め、それでも、なんとか「帳尻」をあわせてくるパターンが多いのが現状。中学時代からコツコツ「東大」を目指し、勉強を続ける子ももちろんいるけれど、大体の生徒は前者。
それでも、学校側も「彼らは地頭がいいからほうっておいて大丈夫です」(地頭(もともとの能力))なんてずっと話しているから親もどこかで安心、「そんなもんかも」なんておもってしまっているのが、麻布の保護者なのである。
一方、市川学園は、真逆。学校側はとにかく、国公立現役合格者数を少しでも増やしたいので、学校として、進学指導は熱心。
親もなんとか、一流大へ、一流国公立へ・・・と心から希望している数がとても多いので、高校進学と同時に、予備校の心配や、模試の結果に一喜一憂するようになっていく。ただ、入学時に、「予備校に行く必要はない」と話されたが、結局、現実は8割がた、どこかの予備校に通う。学校の授業だけで大学受験突破なんて結局は不可能なのである。「現役、現役」と学校は言うが、結局は学年の半分は浪人に。が現状。現役進学率は中学受験時に聞くほど、高くはない。
市学の生徒も高校3年ぎりぎりまで部活をやり切る子供は想像以上に多く、例外を除き、本格的に受験勉強を始めるのは、高校3年になってからが多い。また、高校2年次に分けられる「選抜クラス」と「一般クラス」の進学先や進学率に大きな「差」があるかといえば、正直、大きな「差」は全くない。だから、躍起になって、勉強し、「選抜」に入る必要もない・・・というのが実情のような気がする。「選抜クラス」は、日々のクラス授業が先取りで、難解らしいので、それを上手に使いこなせないなら、「一般クラス」でのんびりと部活に身を入れる生活をした方が子供によってはいいかもしれないと思う。


次男も受験勉強を本気ではじめたのは遅かったが、なんとかなるもので、第一志望校であった東京理科大学へ現役で合格、進学できた。なかなか良き判定も出ず、予備校も講習のみ通った次男にしてみれば、親としては「奇跡」であった。ただ、市川は、理科大への進学数が、なんと日本で一番多い!学校らしく、周りの友人でも理科大へ進学する子が多く、学校でも、「理科大は当たり前」のスタンスなので、担任に報告しても特に褒められたり、喜ばれることもなく、入学式も市川時代の友達が山のようにいるため、実際には「代り映えのない大学生活」に突入するような感じになる。新鮮味には欠けるのかもしれない・・・。


こうして、結局、長男は慶應へ、次男は理科大へ進学。世間から見れば「優秀」な兄弟なんだろう。
大学時代は兄弟そろって充実しているようだが、結局、親友だったり、心おきなく遊ぶのは麻布や市学の友人たち。
だからこそ、思春期や多感な時期を過ごす中高時代は環境が大事。偏差値の高い学校に「いい子」が多いなんて思わないが、家庭環境や、経済レベル、親の価値観が似たような仲間が集う環境に身を置かせてやることは正直、大切だと思う。
麻布と市学は真逆の学校で、どちらがどうとは思わないが、長男は麻布に、次男は市学に、性格的にも合っていたような気がする。



まあ、卒業したからかんじることかもしれないが・・・。

次男は兄に対して、コンプレックスをもっていたのかもしれないが、高校3時には、「市学にプライド持ってる、オレ」と言っていた。

これからの未来が楽しみ。
同じ親が同じ環境で同じように育てたのに全く違う性格、考えの兄弟。
それぞれにふさわしい学校に運命のように「合格」して、二人共まさに「青春」を謳歌した。
麻布、市学に感謝だけ。